痴呆・物忘れは認知症なのか?

認知症をテレビやインターネットで聞いたことがある人も多いでしょう。
しかし、痴呆と認知症の違いを知っている人はそれほど多くないでしょう。
両者の違いはいったい何なのでしょうか?

 

また、年をとると物忘れが増えるといわれています。
これは認知症ではないのでしょうか?

 

■痴呆と認知症の違い
実は痴呆と認知症は同じ病床を指しています。
ですから、病気自体に違いがあるわけではありません。
痴呆は認知症の旧称をさしているだけなのです。

 

■なぜ、認知症と呼ばれるようになったか
痴呆はボケとも昔から言われていて、差別的なニュアンスがあると問題視されるようになりました。
そこで、厚生労働省の検討チームは2004年に痴呆に変わる言葉を決めました。
それが認知症なのです。

 

厚生労働省の決定後、一般的な利用や行政で使われる用語として痴呆ではなく認知症が使われるようになりました。

 

■普通の物忘れとの違い
認知症と物忘れも似ていると感じている人もいるでしょう。
知能の老化が始まると、記憶力の低下が進み、物忘れが多くなります。
しかし、物忘れは加齢による自然な反応なので、認知症の症状とは別問題なのです。

 

年を取るとたしかに物忘れが多くなります。
うっかり約束の時間を忘れてしまったり、印鑑をしまった場所を忘れてしまい人に迷惑をかけることもあるでしょう。
そういう人を認知症かもしれない。
疑う気持ちもわかります。

 

しかし、加齢により物忘れは『自分が忘れている』ことは自覚しています。
認知症の人は、そういった事も含めて理解できないので、この部分が違ってきます。